【飲食店向け】初心者でもわかる!インスタ投稿の仕方や効果的な使い方、活用メリットを解説

写真や動画を投稿する「Instagram(インスタグラム)」は、お店の様子や商品紹介にも使いやすいSNSです。飲食店のアカウントの場合は、お店の様子や提供する料理を投稿することで視覚的にお店のアピールができます。

Instagramで効果的な投稿ができれば、お店に興味を持つ方を集めることができ、集客だけでなくスタッフ募集にも役立つでしょう。

そこで本記事では、Instagram投稿の仕方や効果的な投稿のやり方、活用するメリットを解説します。



初心者でもわかる!インスタ投稿の仕方

最初に、Instagram投稿の仕方を初心者にもわかりやすく解説します。

Instagramの投稿方法には、以下の3種類があります。

  • フィード投稿
  • リール投稿
  • ストーリーズ投稿

各投稿方法の特徴と、投稿・編集・削除方法を解説します。


フィード投稿(写真・動画を投稿)

フィードとは、Instagramを開いた時最初に表示されるホーム画面のことで、利用者がフォローしているアカウントの投稿やおすすめ投稿が表示されます。

フィード投稿では写真や動画を投稿でき、1投稿に最大10枚の写真や動画を投稿できます。

投稿する場合は、以下の手順で行いましょう。

  1. 「+」のアイコンをタップして「投稿」を選択し、投稿したい写真や動画を選ぶ
  2. 投稿写真のサイズ調整、エフェクトやフィルターの追加、音楽追加、タグ付けを行う
  3. 文章を入力する・ハッシュタグをつける
  4. 「シェア」をタップして投稿完了

投稿形式を選択する際、アプリでは「+」、パソコンでは「+作成」と、一部表示が異なりますが、本記事ではスマホなどでアプリを使った場合を想定して手順を紹介します。

投稿可能な写真のファイル形式は、JPG、PNG、HEIC/HEIFです。タグ付けでは、投稿に関連するInstagramのアカウントを紐づけることができます。

また、写真や動画には文章(キャプション)を添えられ、投稿内容の説明や詳細情報の掲載が可能です。文章には「#(ハッシュ記号)」にキーワードとなる単語やフレーズを続けた、ハッシュタグも付けられます。

投稿内容に関連性のあるハッシュタグが付いていると、情報収集したいユーザーの検索でヒットするため、活用して投稿を見てもらいやすい状態にしましょう。

なお、投稿後に文章の編集や投稿の削除、アーカイブ(投稿を削除せずフォロワーに見えないようにすること)はできますが、1投稿内の写真の編集はできません。写真の一部を編集したい場合は、投稿自体を削除して投稿し直しましょう。

3枚以上の写真や動画を投稿してその一部を削除したい場合は、以下の手順で削除できます。

  1. 該当の投稿の右上にあるメニューボタン「…」をタップし、編集を選択
  2. 削除したい写真や動画の左上にある「ゴミ箱」のアイコンをタップする

リール動画の投稿(最大90秒の動画を投稿)

リール動画の投稿では、最大90秒の動画を録画・編集して投稿できます。投稿するリール動画には、動画や画像を加工する機能「エフェクト」や音楽も付けられ、写真よりも目を引く動的な投稿が簡単に作成可能です。

リール動画を投稿する際は、以下の手順で行いましょう。

  1. アプリの「+」アイコンをタップして「リール」を選択し、投稿したい写真や動画を選ぶ
  2. 表示時間の長さ調整、エフェクト・音楽追加などを行う
  3. 文章を入力する・ハッシュタグをつける
  4. 各種編集が終わった後に「シェア」をタップして投稿完了

リール動画の投稿は下書き保存も可能なため、少しずつ編集可できます。

また、フィード投稿と同じく、リール動画の投稿にもキャプションにハッシュタグを入れることができるため、関連性のあるハッシュタグを有効活用しましょう。リール動画では、投稿後にキャプション内容の編集が可能です。

なお、リール動画の投稿自体は削除できますが、投稿したリール動画の部分的な修正はできません。投稿済みのリール動画を修正したい場合は、投稿自体を削除してから修正後の動画を投稿し直します。


ストーリーズの投稿(24時間で消える写真・動画を投稿)

ストーリーズでは、24時間限定の動画が投稿可能です。ストーリーズで投稿した動画は、投稿から24時間経過すると自動的に消えます。しかし、プロフィールのストーリーズハイライトへ追加すると、ストーリーズ動画が消えた後も投稿した動画は残り続けます。

ストーリーズを投稿したい場合は、以下の手順で行いましょう。

  1. アプリの「+」アイコンをタップして「ストーリーズ」を選択し、投稿したい写真や動画を選ぶ
  2. 文字や音楽追加で動画内容を編集する
  3. 投稿を表示する対象を選択し、シェアをタップして投稿完了

ストーリーズには、フィード投稿やリール動画で付けられたキャプションがありません。ストーリーズ投稿後は部分的な動画修正もできないため、修正したい場合は削除してから投稿し直す必要があります。

 また、ストーリーズでは投稿の表示対象を選択することができます。自身のフォロワー全員ではなく、一部の人に向けて発信したい場合は、「親しい友達」のリストを作成しましょう。

 なお、ストーリーズは、24時間待たなくてもアプリやブラウザから容易に削除できるため、投稿したストーリーズをすぐに削除したい場合でも安心です。

 削除したい場合は、投稿の右下にある「その他」をタップして削除を選択しましょう。



集客に効果的なインスタ投稿の手順・コツ

総務省のデータによると、Instagramは世界中で14億人が利用するSNSであり※、効果的な投稿ができれば飲食店の集客に役立ちます。お店で提供する料理やお店の様子を発信する際、写真や動画を見せればより目を引くでしょう。

さらに、Instagram投稿は求人にも活用でき、店頭掲示や求人広告、アルバイト募集サイト以外の方法として利用できます。

以下では、集客に効果的なInstagram投稿の手順やコツを、具体的な例を交えながら解説します。



プロアカウント(ビジネス用)を利用する

Instagramのアカウントには「個人用アカウント」と「プロアカウント」があり、プロアカウントには、様々な機能が追加されています。

プロアカウントを使う場合は、「設定とプライバシー」のメニューから「プロアカウントに切り替える」で変更できます。

また、プロアカウントには「ビジネスアカウント」と「クリエイターアカウント」の2種類があり、以下のような特徴があります。

ビジネスアカウントでは、プロフィールに道順や予約ボタンを記載できます。そのため、飲食店の集客などでInstagramを使う際は、プロアカウントのなかでもビジネスアカウントが適しています。

クリエイター向けのDM受信箱は、受け取るメッセージが管理できるため、プライベートな連絡と仕事の依頼を分ける際などに役立つでしょう。


プロアカウントの特徴

プロアカウントでは、投稿内容の分析に役立つInstagramインサイトが利用可能です。

Instagramインサイトでは、フォロワーの傾向や投稿への反応など、以下の要素を確認する機能があります。

Instagramへ投稿しても、表示回数が伸びなければ見込み客へリーチできません。投稿を見た人がフォローや投稿のシェアをしない様子であれば、反響の薄い投稿内容だったと分析できます。

「合計フォロワー」は、フォロワーの傾向を確認するための情報を得られます。なお、フォロワー数が100名以上の場合は、フォロワー全体の傾向を確認できます。

フォロワーの地域や年齢がわかれば、想定するターゲット層にフォローされているかの検証に役立つかもしれません。また、フォロワーのアクティブな時間帯がわかれば、フォロワーに見てもらいやすい時間を狙った投稿も容易です。

Instagramインサイトで得られる情報を参考に投稿の効果や傾向を分析し、ターゲット層に合ったより良い投稿内容を考えましょう。


お店のターゲットやコンセプトに合う内容で投稿する

Instagramには、お店のターゲット層やコンセプトに合う内容を投稿しましょう。

関連性や統一感のない投稿ばかりでは、アカウントの趣旨が不明確です。何のアカウントかがわからない状態では、投稿を続けてもフォロワーが付かない可能性もあります。

Instagramで集客したい場合は、お店で扱う商品や店内の様子、キャンペーン情報、休みのお知らせなどの投稿がおすすめです。

ハッシュタグを効果的に使う

Instagramでは、キャプションに、1件のフィード投稿につき最大30個のハッシュタグを記載できます。なお、ストーリーズの場合は最大10個記載できます。

ハッシュタグとは、前述のとおり「#(ハッシュ記号)」に単語やフレーズを続けたタグのことです。

ユーザーは、自分の求める情報に関連したハッシュタグを検索するため、上手く活用すれば、見込み客の目に留まりやすい投稿が可能です。

ハッシュタグは、お店のターゲットやコンセプト、投稿する写真・動画の内容にあわせて選びましょう。例えば、お店のエリアやジャンル、料理の種類、使ってほしいシーンなどのハッシュタグです。

ただし、対象の投稿数が膨大で、地名や料理名だけのハッシュタグでは埋もれやすい場合は注意しましょう。地名と料理名、最寄駅と利用シーンなど単語を組みあわせたハッシュタグを使い、ターゲットを絞る工夫も必要です。

  • 地名+料理の種類(例:#渋谷スイーツ、#福岡ラーメン、など)
  • 地名+お店のジャンル(例:#神楽坂イタリアン、#表参道カフェ、など)
  • 地名+利用シーン(例:#代々木ランチ、#神戸ディナー、など)

例えば、渋谷でランチ営業をしている飲食店が「#渋谷ランチ」とつけて投稿すれば、渋谷でランチを探しているユーザーの目に留まる可能性が高くなります。

「#テラス席があるお店」や「#夜景が見えるレストラン」など、アピールしたいお店の特徴もハッシュタグを使うのも効果的です。

また、特定のキャンペーンやイベントに参加する場合は、主催者が推奨する「#(キャンペーン名)」のハッシュタグも活用しましょう。

なお、ハッシュタグには半角の「#」を使いますが、「♯(シャープ記号)」と間違えやすいので注意しましょう。全角の「#」や「♯(シャープ記号)」を使うと、ハッシュタグとして機能しません。複数のハッシュタグを入れる際は、半角スペースや改行でハッシュタグを区切ります。

定期的に継続して投稿を続ける

Instagramユーザーに投稿内容に興味を持ってもらい、フォロー数を増やすためには定期的な投稿を継続しましょう。

1日に何回、週に何回投稿すれば良いと明確な指標は示されていませんが、集客へつなげるためには、投稿を見るユーザーの数(リーチ)を増やす工夫が大切です。

アカウントを開設した直後はフォロワーが少なく、リーチが限られます。まずは、投稿数を増やしてリーチにつなげるため、1~3日に1回を目安に継続的な投稿を続けましょう。

また、投稿する際はターゲットが見やすい時間帯を選ぶ工夫も重要です。例えば、20代~40代の働いている方をターゲットとする場合は、朝晩の通勤時間やお昼休みの時間、仕事後の夜に投稿するなど、ターゲット層がスマホを見そうな時間にあわせて投稿します。

Instagram投稿を他のSNSと連携することもできるので、同時投稿できるものは活用し、負担を軽減しながら継続しましょう。



インスタを活用するメリット

Instagramを活用するメリットは、主に以下の3つです。

  • 無料で利用できる
  • 利用客からの投稿も集客につながる
  • スタッフ募集に活用すれば人手不足解消にもつながる

以下で詳しく解説します。


無料で利用できる

Instagramの広告出稿は有料ですが、アカウント作成や写真・動画の投稿は無料です。

例え集客に効果的な手法でも、費用負担があると利用をためらうケースは多いでしょう。Instagramは費用負担なく集客に活用可能なツールであるため、気軽にはじめられます。


利用客からの投稿も集客につながる

Instagramはお店からの情報発信だけでなく、実際に利用した方が意見や感想を投稿します。利用客から「良かった」「おすすめしたい」「また訪れたい」などの口コミ投稿が増えれば、集客にもつながります。

利用客が投稿したくなる商品やサービスを用意して、口コミ投稿を促進すると効果的です。

飲食店の場合はフォローしてくれた方へドリンクやデザートなどのサービスがあると、フォローするメリットを感じられるかもしれません。また、注文した料理の写真に店名のハッシュタグを付けて投稿した方へもサービスがあると、利用者の投稿を促せるでしょう。

フォロワーや店名のハッシュタグが付いた投稿が増えれば、お店の認知度アップに役立ちます。フォロワーを増やし、口コミ投稿を促す施策ができないか考えましょう。


スタッフ募集に活用すれば人手不足解消にもつながる

Instagramは、集客だけでなくスタッフ募集にも活用できます。人手不足が課題の飲食店では、求人サイトや店頭の張り紙だけでなく、Instagramでのスタッフ募集も考えましょう。

Instagramは無料で募集に関する投稿ができ、写真や動画を使えば職場の様子も伝えやすいです。職場の雰囲気や魅力をInstagramでPRし、人手不足の解消に役立てることができます。

飲食店の人手不足について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

▶関連記事:飲食店が人手不足になる理由とは?7つの原因ともたらす影響、解決策を解説



インスタなどのSNSを活用した集客方法を知りたいなら「レストランマネジメントEXPO」へ

効率的に集客するには、本記事で紹介したInstagramなどのSNSを活用する方法が選択肢として挙げられます。特に、飲食店の集客には、店舗の様子や提供する料理を画像・動画で拡散しやすいInstagramがおすすめです。

しかし、実際にInstagramをはじめるとなると、「何から手をつければよいのか」「どのような投稿内容や頻度が効果的なのか」など、悩むことも多いでしょう。

店舗によっては、Instagram以外のツールが適している場合もあるかもしれません。そこで、より多くの選択肢から店舗に合った集客方法を見つけたい場合には、展示会などで最新情報を収集することをおすすめします。

飲食経営や店舗管理に特化した展示会「レストランマネジメントEXPO」では、「バックオフィス支援ゾーン」「集客支援ゾーン」「リスクマネジメントゾーン」の3つの出展カテゴリーに分けて、様々な飲食店の経営課題を解決するための展示を行います。

集客支援ゾーンでは、Instagramを含むSNS運用など、SNSマーケティングに関する企業が出展し、SNS運用に役立つ情報を提供するため、経営者や担当者の方はぜひ参加をご検討ください。

レストランマネジメント EXPOの詳細は以下のとおりです。

また、人手不足に悩む飲食店は、スタッフ募集にInstagramを活用するだけでなく、以下の事柄を検討するといいでしょう。

  • 雇用条件や募集方法の見直し
  • 教育制度の充実化
  • デジタル機器やIT技術などの導入

デジタル機器やIT技術を取り入れた業務のDXは作業効率を向上させ、スタッフの負担軽減にも有効です。人手不足の課題解決に向けて自店舗に適したツールを見つけたい場合は、「スマートレストランEXPO」がおすすめです。

スマートレストランEXPOでは、飲食店の人手不足や労働環境の改善に役立つデジタル機器・IT技術を提供する様々な企業が出展します。

会場では、セミナーやワークショップ開催の他、各社が提供するサービスに直接触れながら、担当者から説明を受けることができるため、飲食店経営に重要な情報収集に役立つでしょう。

事前の申し込みは不要で、来場登録すれば無料で入場できます。

なお、様々な分野の飲食店関係者が来場する展示会なので、飲食店向けのサービスやツールを提供する企業にとってはマッチングの機会でもあります。

スマートレストランEXPOの詳細は以下のとおりです。

スマートレストラン EXPO 東京
2024年11月20日(水)~22日(金)開催

スマートレストラン EXPO 大阪
2025年2月25日(火)~27日(木)開催

飲食店の集客や人手不足に関する課題を解決したい方は、展示会への来場や出展をぜひご検討ください。



インスタ投稿の仕方をマスターして、発信を強化しよう

Instagram投稿には、フィード投稿、リール動画、ストーリーズの3種類が存在します。うまく活用できれば無料で集客効果を得られ、顧客からの投稿も追い風になるでしょう。

また、Instagram投稿はスタッフ募集にも使えます。人手不足に悩む飲食店では、集客効果だけでなく人手不足の解消にも役立つかもしれません。

人手不足に悩む飲食店は、Instagramの活用だけでなく、雇用条件や募集方法を見直す他、デジタル機器やIT技術を使ったツールの導入も有効です。

InstagramなどのSNSを使った集客や、人手不足解消に興味がある場合は、自店舗に合った効率的な方法を知るために、まずは展示会などで最新の情報を収集することをおすすめします。

詳細は以下のとおりです。



▶監修:泉 明美(いずみ あけみ)

「これからの時代の飲食店マネジメント協会」コンサルタント
飲食チェーン2社の店舗開発(加盟者開発、物件開発)にて加盟者面談から新規出店までの業務全般を担当。FC店スーパーバイザー業務(12店舗)及び、直営店での店舗運営業務に携わる。その後、M&A仲介企業にて飲食店の店舗事業譲渡、店舗造作設備譲渡のアドバイザリー業務など行い、現在、既存、新規商業施設へのテナントリーシング、店舗、企業などのPR業務等に取り組む。



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